予期不安を解消するカウンセリング手法

予期不安はなぜ起こるのでしょうか

予期不安の解消についてお話する前に、まず、予期不安のしくみをお話しておきましょう。
ある日、電車に乗っていたとき、激しいパニックの発作を起こしたとします。なんのまぶれもなく突然動機が激しくなり、冷や汗が出て呼吸が困難になり、めまい、吐き気も同時に起こってくる・・・そんな恐怖と苦痛の数十分間を過ごしたあなたは、今度電車に乗る場面が来たとき、怖くて電車に乗ることができなくなってしまうのです。

「人前で失神したり失禁してしまったら!」「発作が起きて死んでしまったら!」「またあの苦痛が再現したら!」etc・・・。
この得体の知れない不安や恐怖を予期不安と言います。予期不安が解消されないと、そのことが四六時中頭から離れず、さらに不安な気持ちを増大させ次の発作を引き起こしていくのです。
でも、予期不安を解消する方法はあります。これから予期不安の解消についてお話していきましょう。

予期不安を解消させないと、不安は増大する

先ほどの電車の例を思い出してください。パニック発作の症状があまりに恐ろしく衝撃が強かったために、たった一度起こっただけで、その恐怖は強く心に条件づけされてしまいます。

パブロフの犬の実験は皆さんご存知ですよね。ベルを鳴らしてエサを与える行為を繰り返すことで、エサがなくてもベルが鳴っただけで条件反射として唾液が出るというものです。
電車でパニック発作を起こした人は、「電車に乗る」行為と「パニック発作が起きる」という、本当は何の関連性もない2つの事柄を条件反射として結びつけてしまっているのです。

ですから、この2つがなんの関連性もないということをまず頭で認識し、「電車に乗ってもパニック発作が起こるとは限らない」と思い込むことができれは、予期不安は解消されていくでしょう。これが予期不安解消のプロセスの第一歩なのです。

予期不安についての間違った思い込みを正し、不安を解消しよう

予期不安の解消には、まず、自分が恐怖・不安に感じていることが正しいことではない、ということを頭で理解していく必要があるとお話しました。

でも、頭で理解したってパブロフの犬なのですから、条件反射的に反応してしまうのですからどうしようもありません。
そこで、予期不安の解消のために次に行うことが、「実際に行動して体で覚える」ということなのです。この方法を「認知行動療法」とか「暴露療法(エクスポージャー)」とか言います。

一見荒療治に見えなくもないですが、実際に電車に乗ってもパニック発作が起こらなかった、もしくは起こりそうになってもなんとかやり過ごせたという体験を自らする、という方法です。もちろん、一人では無理だと思いますから、専門医と一緒にプログラムを組んで、できる範囲を少しずつ広げていくことで予期不安を解消していくのです。

そして、行動療法と並行して薬での治療もおこないましょう。予期不安を解消するよう脳に働きかけてくれる薬がありますから、それを医師の処方にしたがって服薬してください。
日々リラックスして過ごすことも不安解消の一つの方法です。
このように、いろいろな方法を組み合わせて、あなたの脳に条件づけされてしまった不安を一つずつ解消していきましょう!

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