パニック障害の予期不安のメカニズム

 パニック障害の症状の代表的なものには、パニック発作、予期不安、広場恐怖があります。このうち、広場恐怖は、パニック障害の患者さんでも体験する人としない人がいるといわれていますが、予期不安というのは、パニック障害の典型的な症状で、程度の差こそあれパニック障害の患者さんがみんな経験するもので、これがなければパニック障害とは診断されません。
 では、予期不安というのは一体どういうものなのでしょうか。また、なぜ症状として現れてくるのでしょうか。

予期不安のメカニズム

 パニック障害は、ある日突然パニック発作を起こすことから始まります。これは、何の前触れもなく、本当に突然起こります。場所や時間も選びませんし、突然起こるわけですから気を付けようもありません。一度でも、このパニック発作を経験した人は、今度はいつこのような発作に襲われるのかと四六時中不安や恐怖を感じるようになります。発作が起きたときの苦しさや、このまま死んでしまうのではないかという恐怖もありますし、いつどこで起こるか分からないので、大勢の人がいる前で失神してしまったり、迷惑をかけたらどうしようという怖さもあるわけです。
 このような症状を予期不安といいます。これが高じてまた次のパニック発作を引き起こすという悪循環に陥っていくのが、この病気の恐ろしいメカニズムでもあるのです。

予期不安の大きさ、頻度は人さまざま

 パニック障害の方でも予期不安の大きさや頻度はさまざまです。1日中何をしていても頭からいっときも離れないケースもあれば、1日に何度か頭をよぎるだけ、2~3日に一度感じるぐらいですむ人もいます。けれども、程度の差こそあっても、パニック障害の方には必ずこの予期不安の症状がありますから、これがパニック障害かどうかを診断する上で重要な基準一つとなるのです。

予期不安はいずれ解消していくものです

 でも、知っておいてほしいことは、パニック障害の予期不安は解消できるということです。パニック障害は、薬が非常によく効く病気ですから、きちんと医師の処方とアドバイスのとおりに服用していけば、やがて予期不安を感じることも少なくなってくるでしょう。
 そのためには、やはり早期発見、早期治療が大切になってきます。パニック障害と診断された方でも、症状が慢性化しない早期に治療を始めれば数カ月で完治させることも可能なのです。

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