パニック障害と心臓病の関係

 パニック障害の発作の中で代表的なものに「激しい動悸がする」「胸がぎゅうっと締め付けられる」「息苦しくて呼吸ができない」といった症状があります。これらは心臓病の症状にも似ていますが、パニック障害と心臓病ではどのような違いがあるのでしょうか。

心臓病の種類と心臓神経症

 心臓病とは心臓に関係する病気の総称で、代表的なものに心筋梗塞、心臓弁膜症、狭心症、不整脈、心臓神経症などがあります。心臓に栄養を送っている血液が補足なったり詰まったりして、心臓に十分な血液が送られないことにより心臓が機能を十分果たすことができず、発作を放置しておくと死にいたることもある恐ろしい病気です。
 また、本当は異常はないのに、心臓病と同じような症状が身体に起きて不安になる心臓神経症という心の病気もあります。これは、どちらかといえばパニック障害に近いものがありますが、パニック障害はほかに予期不安、広場恐怖などの症状がありますから、心臓神経症とは区別されます。

パニック発作と心臓病の発作の違い

 パニック障害の発作の中には、息ができないほど激しい動悸があったり、胸が締め付けられるように感じたりする症状があり、それは心臓病の発作とほとんど同じような症状です。ですから、パニック障害の方は、自分は心臓が悪いのではないかと疑うことも多いでしょう。
 もし、本当に心臓病だった場合は、上記のような症状が出れば死に至るかもしれない重病ですから、すぐに循環器系の病院で診察を受ける必要があります。パニック障害の発作と心臓病の発作の一番の違いは、心臓病の発作は死に至ることもあるが、パニック障害の発作で死に至ることはないということです。
 パニック障害の発作も心臓病も症状的には非常に似ていますから、素人判断は禁物です。きちんと病院へ行って心電図を取るなどの検査をしてもらえば、異常があるかどうかはわかります。もし、異常がないのに激しい動悸がしたり、胸が苦しくなったりという症状がその後も続き、それで死んでしまうのではないかと非常に不安に思うのであれば、次に疑ってみるのがパニック障害なのです。

パニック障害と関係がある心臓の病気

 ただ、パニック障害と関係の深い心臓の病気もあります。増帽弁閉鎖不全症といって、左心室から大動脈へ流れる血液が、収縮するときに左心房へ一部逆流してしまう病気です。症状としては呼吸困難、胸痛、めまい、心悸亢進、失神などです。パニック障害の患者さんの中には、この増帽弁閉鎖不全症の方の割合が高いことがわかっています。

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