パニックにならずに飛行機に乗る方法

 パニック障害の患者さんの中には、乗り物に乗ることに恐怖や不安を感じるという方が多くいらっしゃいます。これは、パニック障害の症状の一つである広場恐怖があるからです。もし乗り物に乗っているときにパニック発作に襲われたら逃げ場がないという恐怖感、周囲の人に迷惑を掛けてしまうといった不安から乗り物を避けるようになってしまいます。
 特に、飛行機は一旦搭乗したら目的地に着くまで降りられないため、パニック障害の方にとっては非常に恐怖を感じるところでしょう。
 普段乗る必要がない方ならまだしも、パニック障害の患者さんで出張や遠方に旅行へ行きたいときに飛行機に乗れないのはやはり支障をきたします。仕事であればなおさら。そこで、パニック障害の方でもパニックにならずに飛行機に乗る方法を一緒に考えてみましょう。

事前に対処できることはしておきましょう

 パニック障害の方で、恐怖に感じる事柄をリストアップしてもらった場合、飛行機に乗るというのがトップに来る方は大変多いです。搭乗したら数時間はそこから逃げられないわけですから、パニック障害の方が「もし発作を起こしてしまったら!」という不安をさらに増大させてしまうのも無理はありません。
 まずは、例え機内で発作が起こったとしてもそこで死ぬわけではない、10分足らずで症状は治まるし、パニック障害だからと言って必ずしも発作が起こるとは限らないというイメージをしてみましょう。
 飛行機に乗ると思っただけで、当日だけではなく数日前から不安に感じるかもしれませんが、できるだけ普段どおりに規則正しい生活をし、当日はコーヒーなどカフェインの含まれたものを飲むのは控えましょう。
 そして、飛行機の搭乗時にはキャビンアテンダントにパニック障害について事情を説明しておくといいですね。また、できるならプロペラ機などの揺れが大きい飛行機は避けたほうがいいかもしれません。

不安を除いてくれるお守りを持って搭乗しよう

 パニック障害をお持ちの方にとって難しいのは承知のうえであえて言うと、機内ではできるだけリラックスできる方法を考えましょう。好きな音楽を聴いたり、水を持って行ったり、普段服薬している薬をお守りに携帯するのも安心です。
 また、自分の部屋にいる感覚になれるよう、自分の部屋に飾ってある小物を持ってくる、事前に部屋の写真を携帯などで撮っておいて、それを眺めてリラックスするというのもいいかもしれません。
 大事なことは、飛行機でもし発作に襲われたとしても、なんとか対処できるから大丈夫というイメージを持って乗ることです。

もしパニック発作が起きたら

 もし、実際に発作が起こってしまったら、キャビンアテンダントを呼びましょう。彼女たちは医師ではありませんが、乗客に何かあったときの応急処置の仕方はきちんと会得していますから、安心して呼んでください。薬を携帯していたら、すぐにその場で飲むだけでもずいぶんらくになるはずです。大丈夫、パニック障害の方でも飛行機には乗れるのです!

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