パニック発作への対処法(10分でおさめる方法)

パニック発作の症状いろいろ

パニック障害の代表的な症状にパニック発作があります。このパニック発作への対処法をお話する前に、まず、パニック発作の症状を記しておきたいと思います。

パニック発作は、特に何の前触れもなく突然あらわれます。
その症状は一つではなく、
・心臓が口から飛び出しそうなぐらいの激しい動悸
・手足、または全身に悪寒が走り震えが止まらない
・冷や汗が出る
・息がつまる感じがする
・呼吸が速くなる
・口が渇く
・胸が苦しい
・吐き気がする
・下腹部に不快な違和感がある
・めまいがする
・手足がしびれる
・顔がほてる
などといった症状が同時に複数起こり、10~30分ほどでおさまっていきます。
これらの症状への対処法は後述することにして、次にパニック発作の特徴を説明します。

パニック発作、10分間の我慢です

パニック発作の特徴は、先に述べたような症状が同時にいくつか起こり、それは10分ほどでピークに達するが後は徐々におさまっていき、長い人でも30分もすれば通常の状態に戻っていきます。

パニック発作に襲われた方で救急車で病院へ運ばれた経験のある方も多いと思いますが、大抵は病院に到着するころには発作はおさまっていることが多いのです。
そして、それからいろいろと検査をしても体にはどこも異常が見つからないのも特徴です。

けれども、パニック発作が起こったときの恐怖感、また起こったらどう対処すればいいのかといった不安感はその後もずっとつきまとうことになっていきます。

すぐにできるパニック発作の対処法

では、パニック発作が起こったときの正しい対処法とはどういったものでしょうか。
対処法としてまず大事なのは、パニック発作は“10分も我慢すれば、何もしなくても自然におさまっていく”ということを理解しておくこと。

発作が起こったときに冷静に対処しましょうと言っても、それは無理ですよね。
ですから、普段からパニック発作が起こったときに備えて、対処法をシミュレーションし、いざというときには自分に合った対処法を使えるようにしておくことが大切です。

そこでパニック発作の対処法ですが、一番に挙げたいのが丹田呼吸法という呼吸法。パニック発作が起きると、どうしても呼吸が浅くなり過呼吸になりがちなので、それを腹式呼吸にして気持ちをらくにしてあげましょう。

それから、次に大事な対処法は姿勢です。どこで発作が起きるか分からないところがまた不安なのですが、もし体を横にできる場所であれば横になったほうがらくです。横になることができない場所などではしゃがみ込むのもいいと思います。

それから、自分が落ち着けるグッズを持ち歩くというのもよい対処法だと思います。
パニック障害の方の中には、ガムを噛んでいると落ち着くという人や、電車の中などでは音楽を聴いていると気が紛れるなど、自分なりの対処法を持っている人は多くいます。
ということで、普段からなんとか10分間をやり過ごすためのグッズを携帯しておくのもよい対処法ですね。

自分が安心できる、リラックスできるおまじないのような言葉を持っておくことも対処法の一つになります。
「これで死ぬことはない」
「10分後には何事もなかったようにおさまっている」
「だいじょうぶ、私はだいじょうぶ」
など、いくつか用意しておきましょう。

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パニック障害への正しい対処法

 パニック障害の方の家族や友人などは、一体どのようにパニック障害と向き合えばいいでしょうか。患者さんがパニック発作を起こしたとき、そばにいる人が慌てないよう、正しい対処法を身に付けておきましょう。
 もし、パニック障害についての正しい対処法をあなたが知らなければ、一緒にいるときにパニック障害の方が発作を起こして突然苦しみ出したら、どうしていいかわからなくなって、きっと怖くなったりオロオロしたりしてしまうだろうと思います。
 けれども、パニック障害という病気は、決して心臓発作のように発作で死ぬ病気ではありません。パニック障害の方と一緒に、そばについて見守っていかなければならない家族や友人たちがパニックに対して正しい認識を持ち、対処法を身につければ、パニック障害の患者さんにとってもきっと心強いことでしょう。
 では、パニックへの正しい対処法とはどのようなものでしょうか。

周囲の家族や友人が気を付けること

 パニック障害の方が発作を起こしたときの正しい対処法は、まず、パニック発作で死ぬことはないという事実を患者さん自身も周囲の人もきちんと理解していきましょう。パニック障害の方が発作に襲われているとき、自分一人ではとても冷静になれませんから、そばにいる人が慌てず、冷静になりましょう。うつ伏せになれる場所ならうつ伏せにしてあげると、自然と呼吸が腹式になるので少し落ち着くでしょう。
 パニック障害の方の背中をやさしくさすってあげながら、呪文のように「大丈夫、大丈夫」と繰り返し落ち着かせてあげてください。慌てて大声で助けを呼んだり、騒ぎ立てるのはかえって患者さんの不安をあおるだけですから避けてください。

パニックで泣いたり叫んだりする場合

 あまりないケースではありますが、苦しさのあまり大声で叫んだり泣き出したりする場合もあります。そんなときは、周囲を気にして止めたりせずに、好きなだけ泣いたり叫んだりさせてあげるのが正しい対処法です。案外、思い切り叫んだり泣いたりした後は、すっきりして気分が落ち着くことが多いようです。

パニックで過呼吸になっている場合

 パニック障害の方が発作を起こしているときは、過呼吸状態になってさらに苦しい思いをしている場合が多いもの。そんなときの対処法は、普段から紙袋のようなものを持参しておくといいかもしれません。紙袋で口をおおってできるだけゆっくり呼吸をさせます。袋の中に吐いた自分の息を吸い込むことで、血中の二酸化炭素濃度が高くなり症状が次第に落ち着いてくるのです。コツは、まずは息を吐ききらせること。すると自然に空気を吸い込むことができます。
 紙袋などがない場合、両手で鼻と口を覆うようにして呼吸をしても大丈夫です。

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