パニック障害と過呼吸の違い

「パニック障害も過呼吸の区別がつかないのですが、」、というご質問をよく頂きますので、その違いについて解説します。どちらも全く害のない発作にはなりますが、なるとあせります。きちんと区別をつけて、それぞれにあった対処法を取りましょう。

パニック発作と過呼吸は全く別の病気です。

 

パニック障害のパニック発作も、呼吸が激しくなって息が詰まるような感じがし、めまいや耳鳴り、手足がしびれるなど過呼吸症候群と同じような発作が起こります。パニック発作を起こしている最中は過呼吸の状態を同時に引き起こすことが多いので紛らわしいこともありますが、実はパニック障害と過呼吸症候群は「まったく別の病気」です。

パニック障害は脳内の神経伝達物質のバランスがくずれ、脳に危険を知らせる警報装置が誤作動を起こすという脳の機能障害が原因で起こる病気ですが、過呼吸症候群の場合は、普段からのストレスがからだに異変を起こす心身症なのです。そして、ストレスのほか、マラソンや短距離競走など激しい運動をした後にも起こることがあります。コンサート会場などで観客の一人が過呼吸になると、つられて他の観客たちも集団で過呼吸になるというケースもあります。

パニック障害では、このように集団で発作に襲われたり、激しい運動が原因で発作を起こすことはありません。なので、あなたが息苦しくなってきたとしてもそれは過呼吸や発作の前兆ではなく、単なるドキドキ、単なる息苦しさ、の可能性が大いにあります。過呼吸症候群にはこれといった特効薬がなく、防止するのは難しいですが、パニック障害は薬の効き目があらわれやすい病気ですので、きちんと対処すればパニック障害は克服していくことができるでしょう。

 

過呼吸状態への対処法

 

たまに、不安が高まった場合に、パニック発作とは別に、過呼吸状態になる方がおられます。深い呼吸がはやく繰り返されて、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れて起きる現象です。全く危険のない現象ですが、起きると焦ります。もし、起こった時は、呼吸をゆっくりに戻すと、解消します。事前にゆっくりとした腹式呼吸の練習をしておくのも好い方法です。どうしても、息が荒くなってしまうようなら、しばらく息を止めてみても治ります。20秒程度息を止めて、軽く1回息をして、20秒停めて、1回息をして、5~6回繰り返せば、おさまります。

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